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2005年6月13日(月曜日)晴れ

ピカリ隊の日帰り山歩き日記

八ヶ岳では6月初旬頃からいよいよ稜線に
も春がやって来て高山植物が開花期を迎
えます。
そして9月中旬頃までの夏山といわれるほん
の短期間に標高2900m近いこの高山帯に
は春から秋までがイッキに凝縮された形で
訪れるので半月も進むとその花たちの顔触
れも次々と変ってゆきます。
どの花も必死に咲いて、慌てふためくような
命のリレーを狭い岩場で繰り広げているこ
とを知るといつもダラダラ生きてる自分の日
常をかなり反省させられてしまいます。
そんな驚嘆世界の先頭を切って登場するの
がここ八ヶ岳では「ツクモグサ」というキンポ
ウゲ科の花です。
あのオキナグサと近縁でもありそれがより
高山適応化したと思われるこの花は、下界
で一番気候が良くなる5月でもまだ沈黙を
守り、6月に入って人々が梅雨空を見上げ
て山行きをしばし躊躇する不安定な気候と
なる正にその隙を突いてパッパッと開花し
てしまう何とも花好き泣かせの性格?を持った希少種なのです。
本州では八ヶ岳でも赤岳ー硫黄岳間にある「横岳」周辺の主に西斜面に片寄って集中自生することが知られ、もう1つの自生地
は飛んで北アルプス「白馬岳」とたった2箇所だけに隔離分布となる日本固有種です。
それと北海道に渡ればまた数ヶ所産地が有るそうですが、その中間の東北地方の山々にはなぜか存在しないとのことです。
知る程に不思議なロマンに魅了されるツクモグサです♪
ピカリ隊ではピカリ♪がまだこのツクモちゃんに直接会ったことがなかったので今年は是非!!と強く望んでいました。
この「杣添尾根から横岳」に登るルートは去年の7月中旬にもプチオフ会で登っていることだし、ピカリ☆は勿論それ以前に3回
同ルートを時期を変えて登っているのでとりあえずはペース配分などに全く不安がない気楽な山歩きとなりました。
とにかく野辺山から「海の口自然郷」の別荘地区を走り抜けて登山口の駐車場(標高約1760m)に着けば、あとはもう爽やかな
亜高山の雰囲気の中から森林限界を超えて高山帯の稜線に至るまで顕著に垂直分布する植相や花のバリエーションを楽しむ
ことをメインにピカリ隊はまたまたこの横岳に行ってきましたよ♪

前日登った「たけさん」から「満開だよ〜〜〜!!」と電話を頂き、張り切って登る事ができました。たけさん〜感謝!!

それではレポの中身へどうぞ〜〜〜

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