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[ウスアカネスミレ]
アカネスミレはこれまで比較的多く見ている種類です。
例えば身近な低山域では、日当り良好な乾燥質土壌の林道脇などでよく出会います。
たいていは濃いめの花色で、その葉の白っぽく粉をふいたような質感から
まずは見知ったアカネスミレと推測するのですが、
時にはこんな薄い花色の個体に出会って驚くこともあります。
白花とも違うので、「ウスアカネスミレ」と呼ぶそうです^^
その中でも最高に可愛らしく「正にピンクのスミレ!」と言い切れるアカネスミレが
今春出会ったこの個体です♪
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[ミドリミツモリスミレ]
様々な変異を見せるスミレたち。。
一般図鑑に「正にコレ!」という写真が載ってなくて照合しにくい言わば典型外れの個体及び
その群落に出くわすことも少なくありません。
ですから自分での同定(見きわめ)は常に半信半疑の振幅がつきまといます。
例えば同定要素の一つとされる植物体各部の毛の有無にしても、
第一印象での仮定のもとによく見ると・・
有毛が決め手となるはずが無かったり、無毛のはずがあったりで・・・
そんな時は、より経験豊富な方々の御意見を仰ぎに専門サイトをたずねることもあります。
ここにミドリミツモリスミレとしたスミレの場合も、最初に伊豆の山地で見つけてから4年程悩んで
(まあ放置してたんですけどね・笑)今春また出会ってしまったので、
いよいよそうしたサイトに持ち込んでみたところ・・・
マキノスミレとフモトスミレの交雑種であるミドリミツモリスミレの可能性を示唆されました。
これにより自分なりの所見に対する不安が少し和らぎました^^
それまで交雑種の疑いやその場合フモトスミレが一方の親かもという思いは抱いていましたが、
もう一方の親となるマキノスミレの典型にはなかなか出会わないエリアでの
ミドリミツモリスミレの存在に今一つ懐疑的で前に進めなかったのです。
今後は引き続き付近でマキノスミレの典型がしっかりあるのかということや、
結実しない一代雑種だろうかということなどを調べてみたいです。
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[アリアケスミレ]
車や人が多い環境での散策が煩わしいこともあって、主に山沿いの環境で出会うスミレばかり
見てきた目には新鮮に映ったアリアケスミレです。
とはいっても、この場合は普通人里の人家近くを好むアリアケスミレに何故か
人里離れた山斜面で出会った意外性で注目の品となったわけです。
その花色もほとんど白色のタイプは時々埃っぽい人家脇の道端などで見ることはあっても、
こちらの色は初見だったためやけに美しく感じた次第です。
いずれにしても・・ふと出会った花の印象は、それまでに出会った時の姿や場面などとも
比較した個人的感覚で、レベルアップもダウンも自由に行き来するようです(笑)
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[リョクガクザクラ] 別名・ミドリザクラ
野生桜の一つマメザクラ(別名・ミドリザクラ)の変種です。
リョクガクは「緑萼」ってわけで、普通はずいぶんと赤く見えるのが特徴の萼が
この変種においてはあっさり緑色をしています。
それだけで見た印象がガラッと変わるもので・・・
今春、山梨県の芦川渓谷の所々で咲く様子に気づいた時には全くその名を
知らずしていたので、オオシマザクラにしては全体に小振りで線が細いし
チョウジザクラとも違うし一体何だろう?と宿題用(笑)に撮っておいた画像です。
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[コシノコバイモ]
この野草も自生する姿に一目会いたいと願いながらも中々会えずにいた為、
今年3月に漸く見つけた時の喜びはひとしお大きかった。
そもそもは、それ迄夏場の高山で見てきたミヤマクロユリの属すバイモ属には、
春先に低山域で咲く種類も幾つか有るということを図鑑で知ってから、
いわゆる対極環境に生きる同属の花という意識や興味がにわかに高まった事が始まりでした。
しかしこうした場合、自生ゾーンや花期について或る程度までリサーチ出来ても、
実際ワンチャンスで出会えてしかもちょうど良い状態で咲いていたなんてことはむしろ稀で・・
この時も遂にそれらしい形体の葉をした数株に甲府南部の低山で初遭遇したものの、
花はどれもまだ硬い蕾状態だったので、咲くのを待っての再訪で
どうにか開花姿を拝む事が出来たのでした。
野生花は、こんな風に苦労させられた(笑)花ほど思い出深い一品になるのです。
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[シコクハタザオ]
図鑑などによると、イワハタザオ(中部地方以北に分布)の微妙な変種が
このシコクハタザオらしい。
シコク(四国)と頭に付くが、関東地方南部より西の太平洋側地域に広く分布する種類のようだ。
場所的にここ静岡の場合は両方の可能性を考えなければならないのかもしれない。
今春、焼津港裏の「高草山」中腹と東伊豆の白田川上流の2箇所で同タイプをどちらも山水が
滲み出すような岩上に見て、その根生葉の葉柄が長めなことから一応シコク型としたのだが・・
しっかり見極める向きには花のあとにできる長角果の長さを計る必要があるようだ。
因みに、イワハタザオの長角果は3〜6cmで、シコクハタザオのそれは
7〜9cmと平均長めになるのが特徴ということだ。
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