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ふと気づくと、右手にリフトが・・・・
動いてはいませんでした。

そこから少し登ると、いきなり辺りが開けて
スキー場に出てしまいました〜。
夏に見るスノーマシンが所在なさそうに
していました。

ここは標高1900mあるスキー場の開放
的な見晴らし台地なんですが、下から雲
が湧き上がっていて景色はボンヤリ今一
つでした〜。
その為ここで一旦は赤岳頂上行きは中止
も検討して・・でも標高上昇に連れ順次出
会える花々の魅力に引き上げられて進も
うということになったのでした。


スキー場の一画には小さなお花畑が
出来ていてアヤメ、ノハナショウブ、
テガタチドリ、カワラナデシコなどの
競演が見られました。


あと、この場所での特筆すべきはオオビランジらしき花を
見たことです!
高山種タカネビランジの母種で日本の固有種ですがすでに
絶滅が危惧されている品種です。

とはいっても、保護されているような形でロープが張られて
いる中にあり、この地の自生物なのかは分かりませんが・・
いずれにしてもちょっと花期が過ぎ花が痛んでいたのが
残念でした。


さて、スキー場を後にしてオオバギボウシ
見送られるようにして先へと進みました。


シモツケと充分育ったヤマブキショウマとの
組み合わせもなかなか大胆な自然のアレンジです。


しっかし〜、ア〜〜ア雲行きはどうにも
怪しくなりつつあります。


イワキンバイです。
拙い経験上からもその名の通り山地の中のちょっとした岩の露出
箇所で見掛けることの多い花です。


まだ展開前の細かい蕾を沢山房状
に付けているのはヨツバヒヨドリです。
基本は四つ葉で輪生ですが、実際は
3枚や4枚以上だったりする個体もあり
で悩まされます(笑)


<夏山の緑陰でそよ風に揺れる姫沙参>は抱く心象風景の中でも理想のひとこまです。
今回、かなりそのイメージに近い光景に出会えて嬉しかったです。
そして、よく見れば・・葉の様子が一般的なヒメシャジンよりも格段と細めのこのタイプに付く
ホソバヒメシャジン」という呼び名を採用することにしました。


ウツボグサが群生していました。
ほふく茎を出さない高山型のものを
ミヤマウツボグサとして分けて捉える
必要があるのですが・・・
今回はそれを確認するのを忘れやむ
なく(笑)単にウツボグサとしておきます。


分布地域からいって、オトギリドウと
シオノオトギリのいずれかに該当する
のでしょうが、この両者の区別はシオノ
オトギリの方がシラビソ帯以上の高所
までも好んで登るのに対し、オトギリソ
ウはそこまで高所を好まず亜高山より
下の山野に適応することと、平均シオノ
オトギリの方が小さいこと、そして日に
透かした時に見える黒点や明点の出方
などで判別するのですが、それらを知
った上でも容易に断言できない難しさを
覚えます。なのでここでは一応オトギリ
ソウとしておきます。


ヤマホタルブクロも亜高山域まで登っている個体は草丈が低く
花色はより濃いめになっているようです。


八ヶ岳でもこのムカゴトラノオが車道
沿いで簡単にたくさん見られる麦草峠
周辺などでは人里のイヌタデなどと同
列の雑草モードで見てしまうけど、順次
登り詰めていくこうした登山路での出会
いではようやく高山が近づいたことを
知らせてくれる小さな白いサインとして
愛すべき存在に思えてくるのです。


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